三大陸旅行記

アフリカとアジアの旅行記。ヨーロッパもそのうち。

【エスファハーン】ギャズ工場とおじいちゃんち

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言わずと知れたイスファハーン銘菓のギャズ。

老舗メーカーが多く、お土産としても大人気。

 

ギャズは簡単に言えばナッツの入ったペルシアン・ヌガー。

詳しくはこの記事をどうぞ。

第112回 “新感覚マシュマロ”のイラン菓子 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

しかしこのギャズどうやって作るのか。

ホストに訊くと近くにある知り合いのギャズ工場に連れてってくれることになった。

 

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ヌガー状になった段階。もうナッツが入っている。

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これを切っていくと馴染みのある直方体になった。

一口いただいてみたが、やはりできたては美味い。

時間がたつにつれ固くなってしまうのが残念である。

 

せっかくなのでお土産に二箱買わせてもらうことにした。

 

 

ギャズ工場のあとはホストが親戚の家に行くというので付いていくことに。

ホストが住むのはエスファハーンの郊外で中心部から40分ほどで若干距離があるが、そこからさらに田舎へ向かった先に彼の親戚が住んでいた。

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周囲は「荒涼」の定義みたいな様子。野犬がちらほら。

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こんな感じのレンガの家だった。正直寒い。

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ガスコンロではなくガチのかまど。f:id:tabib94:20171229182532j:plain

わざわざ湯を沸かしてチャイを点ててくれた。

もっきりみたいにこぼれるまで注いでくれる。

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クルシとペルシャ絨毯。奥に見えるのは第3代イマームフサイン

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フサインはアリーの次男にあたり、イランではアリーに次ぐ人気を博す。

高校までの知識ではイスラーム偶像崇拝を全面的に禁止しているイメージだったが、そう単純ではないことがわかった。

他の都市でもアリーやフサインの絵は何度も目にした。

 

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テレビではイランの国営放送によるドラマがやっていた。

しかし今は髪を出せないので、これはイラン革命前のモノの再放送だそう。

 

日本人だと自己紹介するとおじいちゃんがしきりに時計を見せてきた。

英語でないので全く分からないが、嬉しそうに何度も見せてくれる。

よくよく見るとSEIKOと書いてある。かなりの年季物だが。

どうやら日本製の時計を自慢してくれているらしい。

 

ホストに通訳してもらうと40年近く前に買った時計らしく、「日本製は素晴らしい」とニコニコと伝えてくれた。嬉しい限りである。

【エスファハーン】アルメニア正教会のヴァンク教会

イランはイラン・イスラーム共和国であり、当然ながらムスリムが国民の大半を占める。

とはいっても異教徒が全くいないわけではない。

 

エスファハーンの外れにあるジュルファ地区(Julfa district)では、アルメニア正教会を信仰するアルメニア人が多く住む。

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街並みそのものがエスファハーンの他の地域と大きく異なる。

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ヴァンク教会の入口。

丸々とかわいらしいアルメニア文字が並ぶ。

 

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ヴァンク教会。

時期柄かエスファハーンはどこへ行っても小学生に会う。

外国人を見ると笑顔で話しかけてくれる。

 

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大聖堂内部。モスクとはまた違った美しさ。

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創世記のノアの洪水。

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他にも様々な聖書のシーンが聖堂内に描かれる。

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サロメ。カメラ目線が怖い。

 

ヴァンク教会は聖堂だけでなく、博物館も併設されている。ここも面白い。

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おそらくダマーヴァンド山(Damāvand)

富士山に似ているとよく言われるらしい。

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目玉の一つである世界最小の聖書。

「主の祈り」が7言語で書かれている。1言語あたり0.1g。

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もう一つの目玉である若い女性の髪の毛。

アルメニア語に最初に訳されたという文が書かれているらしい。読めなかったけど

To know wisdom and instruction; to perceive the words of understanding.

だそう。

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アルメニア人はオスマン帝国に虐殺された悲惨な歴史があり、博物館内にも多くの展示がある。

外には慰霊碑が立っている(が、文字が読めなかったのでこれと別の慰霊碑の可能性もある。)

 

 

 

【イラン】エスファハーンでホームステイ

クアラルンプール経由でテヘランに着くと既に午前0時。

ただテヘランの宿は取ってないので、なんとかエスファハーン行きのバスターミナルへ。

 

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 イマーム・ホメイニー空港(IKA)

 

空港からバスターミナルまで25ドル。時間を考えるとぼったくりというほどではない。

 

テヘランのバスターミナルに午前2時過ぎに着くと、エスファハーン行きの最終バスに飛び乗った。

 

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エスファハーンではCouchsurfingを利用して20代後半の男性の家に泊めてもらう予定だったので、バスターミナルから待ち合わせ場所へ向かう。途中に山がそびえ立つ。

 

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一家に一台あるサモワール。上にティーポットを置いてチャイを作り、下からお湯を出して薄める。

 

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チャイとセットの砂糖菓子。これを口に入れたまま飲むこともある。少しココナッツの香りがした。

 

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イスファハーン銘菓のギャズ。見た目はナッツの入ったハイチュウ。味は好みが分かれそう。

 

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kursiと呼ばれるコタツ。日本と違って布を被せてるだけなので、上にあるものがよく落ちる。

 

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ご馳走を用意してもらった。イラン人は旅人に本当に親切。

 

 

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食後のザクロ。イランはザクロの名産地。

 

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 イラン歴のカレンダー。ヒジュラ(聖遷)が元年なんだけど、ヒジュラ暦(イスラーム歴)と違って太陽暦なので、なかなかややこしい。